ナースになる理由、ナースでいる自分
職場で急変が起きた
真っ赤な重量感のある救急カートに手をかけ、駆け足で病室を目指していると、背筋がぞくぞくっとして、鳥肌が立つ
あの焦り、緊張感
何度経験しても、どれだけ勉強しても絶対に慣れることはないと思う
ああ、
ナースって大変だな
生死をさまよう一分一秒を争う場面もあれば、ゆっくりじっくり時間をかけて患者さんの不安を解きほぐすことが必要な場合も有る
あっちの部屋では血を吐いて苦しむ人がいるのに、こっちのベッドでは「今日のサンケイスポーツ買ってきてほしんだけど。」と呑気に呼んできたりする
場面の緩急に翻弄される
大変だなあ
でも、
そんな現場で日々人と向き合っている
ナースってすごいな
この時、ふと思い出した
ナースってすごいから、ナースってかっこいいと思ったから、なりたかったんだ
そんな人になりたいと思ったから、目指したんだ
知識も経験も人柄も気遣いも何一つとして十分に足りていないけれど、私が思い描いたナース像とは遠くかけ離れているけれども、でもナースとして頑張ってひたすらに働いてるじゃん
少しだけ、自分を認めてあげようと思った夜勤明け。